サッカーのルール

SOCCERPEDIA / サッカーに関する知識 / 最終確認:2026年9月3日


サッカーの競技規則(Laws of the Game)は、国際サッカー評議会(IFAB)が定め、日本サッカー協会(JFA)が日本語版を発行する17条から成ります。このページでは、初めて観戦する人でも試合の流れが追えるように、17条を条ごとに分けて要点を解説します。寸法・人数・時間などの数値は国際試合の基準を示し、大会によって異なる運用(交代人数やVARの有無など)はその旨を明記します。競技規則は毎年改定され(2026/27版は2026年7月1日発効)、最新の条文はIFABおよびJFAが公表する原文をご確認ください。

30秒でわかる要点

  1. 2つのチームが相手ゴールへボールを入れ、得点の多さを競う。
  2. フィールドプレーヤーは、原則として手や腕でボールを扱えない(GKは自陣ペナルティーエリア内なら可)。
  3. 反則やボールアウトの後は、決められた方法(スローイン・フリーキックなど)で試合を再開する。

このページでわかること

  • 試合を見る・遊ぶために最初に覚えたい7つの基本
  • 競技規則17条の全体像と、条ごとの要点
  • オフサイド・ハンド・カードの「よくある誤解」
  • VARなど判定を支える技術と、2026/27の改定点

各章の目印:はじめて はじめて読む人向け もう少し詳しく 観戦や指導で使う人向け 発展 戦術や運営を深く知りたい人向け

キックオフ前にセンターサークル付近に集まる両チームの選手と主審のイラスト
11人対11人で競い、ボールを相手ゴールへ運ぶ。試合の開始から判定・再開までの流れを本ページで追う。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

まず覚えたい7つの基本はじめて

この7つが分かれば、試合を見ても遊んでも困りません。詳しい条文は後の章で説明します。

  1. 人数と交代:1チーム11人(GK1人を含む)。交代の人数は大会規定で決まり、トップレベルの多くは5人まで。
  2. 試合時間:前半45分・後半45分。止まった時間は主審が「アディショナルタイム」として足す。
  3. 得点になる条件:ボール全体がゴールポストの間・クロスバーの下でゴールラインを完全に越えたとき。
  4. ボールが外へ出たとき:タッチラインから出ればスローイン、ゴールラインから出ればゴールキックかコーナーキック。最後に触れたチームの相手が再開する。
  5. 主なファウル:相手を蹴る・押す・つまずかせる・つかむ、手や腕でボールを扱う(ハンド)。相手のフリーキック(守備側のペナルティーエリア内ならPK)で再開。
  6. オフサイド:味方がパスを出した瞬間に、相手ゴール前で「ボール」と「後ろから2人目の相手」より前にいる選手がプレーに関わると反則。
  7. イエローカードとレッドカード:イエローは警告、レッドは退場。同じ試合で2枚目のイエローは退場になる。
ライン上のボールはインプレー、完全に越えるとアウトを示す2枚の写真
ボールが外へ出たとき:全体が線を越えたらアウト。線に少しでもかかっていればプレーは続く。
イエローカード、レッドカード、安全なタックルの3場面のイラスト
主なファウルとカード:反則の程度で警告・退場が決まる。ボールを奪うための安全なタックルは反則ではない。
スローイン、ゴールキック、フリーキックの3場面のイラスト
止まった後の再開方法:どこで・誰が最後に触れたかで決まる。

1試合の流れ

  1. コイントス
  2. キックオフ
  3. 前半45分
  4. 前半のアディショナルタイム
  5. ハーフタイム(15分以内)
  6. 後半45分
  7. 後半のアディショナルタイム
  8. 試合終了(大会によっては延長戦・PK戦)

間違えやすい点

  • ボールがラインに少しでもかかっていれば、まだプレー中です。
  • 手にボールが当たっても、すべてがハンドではありません(第12条)。
  • 延長戦やPK戦をするかどうかは、競技規則ではなく大会規定で決まります(大会の仕組み)。

競技規則の全体像はじめて

サッカーは11人対11人で、手や腕以外の体でボールを扱い、相手のゴールにボールを入れた回数(得点)を競う競技です。前後半45分ずつの90分間を戦い、得点が多いチームが勝ち、同じなら引き分けです。ノックアウト方式の大会では引き分けのままでは終われないので、延長戦やペナルティーマークからのキック(PK戦)で勝者を決めます。

競技規則17条は、大きく4つのまとまりで読むと理解しやすくなります。

大人向け補足:競技規則と大会規定は別物

競技規則(Laws of the Game)は世界共通のプレーのルールで、IFABが定めます。大会規定(競技会規定)は大会ごとの運営条件で、交代人数、延長戦・PK戦の有無、VARの導入、登録人数などを決めます。年代別の大会では、人数(8人制など)・試合時間・ボールの号数が調整されることもあります。このページで「大会によって異なる」と書いている項目は、大会規定で決まるものです。

以下、条ごとに見ていきます。

第1条 競技のフィールドもう少し詳しく

サッカーコートの国際基準の図。長さ100〜110m、幅64〜75m、ペナルティーエリア16.5m(幅40.32m)、ゴールエリア5.5m(幅18.32m)、ペナルティーマーク11m、センターサークル半径9.15m、コーナーアーク半径1m、ゴール幅7.32m・高さ2.44m。
競技のフィールドと主な寸法(国際試合の基準)。境界線は各エリアに含まれ、寸法はラインの外側から測る。国内試合は長さ90〜120m・幅45〜90mの範囲で大会規定が定める。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

フィールドの大きさ、線、区域、ゴールなど、試合を行う場所の基準を定めています。

フィールドは長方形で、長い辺をタッチライン、短い辺をゴールラインと呼びます。大きさには幅があり、国内試合ではタッチライン90〜120m・ゴールライン45〜90m、国際試合ではタッチライン100〜110m・ゴールライン64〜75mです。国際大会や主要なプロ大会では105m×68mのフィールドが多く採用されていますが、使用できる寸法は競技規則および各大会の規定によって定められます。

フィールド上の線と区域には、それぞれ役割があります。

タッチライン、ゴールライン、ハーフウェーライン、センターサークル、ペナルティーエリア、ゴールエリア、コーナーアークの名称を示した図
フィールドの線と区域の名前。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

多くの上位大会ではゴールライン・テクノロジー(GLT)が導入され、ボールがゴールラインを完全に越えたかを機械が判定し、主審の時計に通知します。

第2条 ボールもう少し詳しく

試合で使うボールの形・大きさ・重さ・空気圧と、試合中に破損したときの扱いを定めています。

5号球のボールとメジャー、はかり、空気圧計のイラスト
5号球:外周68〜70cm、重さ410〜450g。空気圧も規定されている。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

試合球は球形で、外周68〜70cm、重さ410〜450g(試合開始時)、空気圧0.6〜1.1気圧の「5号球」です。小学生の試合では4号球(外周63.5〜66cm)が使われます。FIFA・各連盟主催の公式試合では、品質基準を満たした承認マーク付きのボールを使います。

試合中にボールが破損したときは、プレーを止めて交換し、ドロップボールで再開します。PKやフリーキックの最中に破損した場合はそのキックをやり直します。得点の瞬間にボールが破損した場合の扱いや、外部の物(乱入者や2個目のボール)に触れた場合の再開方法も、この条に定めがあります。

第3条 競技者もう少し詳しく

試合に参加できる人数、交代の方法、退場や外部の人がフィールドに入った場合の扱いを定めています。

11人ずつ並ぶ2チームと交代で入る選手のイラスト
各チーム最大11人。どちらかが7人未満になると試合は成立しない。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

試合は各チーム11人以下(うち1人はゴールキーパー)で行い、どちらかが7人未満になると試合は成立しません。2026/27の改定で、7人未満になった原因のあるチームが試合を没収されることが明確になりました。

交代は大会規定で人数が決まり、トップレベルの多くは5人まで。ただし交代を行える回数(交代機会)はハーフタイムを除いて3回までで、交代による過度な時間消費を防ぐ目的があります。延長戦に入るとさらに1人・1回が追加される大会が多いです。交代は主審の承認を受け、ハーフウェーライン付近から入り、退く選手はいちばん近い境界線から出るのが原則です。2022年に5人交代が恒久的な規定になりました。

2026/27からは時間浪費対策として、交代で退く選手は10秒以内にフィールドを出る必要があり、超えた場合は交代選手の入場がプレー再開後1分間認められません。

脳振盪による交代(コンカッション・サブ)を認める大会もあり、この場合は通常の交代枠とは別に追加交代ができます。退場した選手は補充できません。交代して退いた選手が再び入ることは原則できませんが、再交代を認める大会もあります。

フィールドに競技者以外の人(交代要員・スタッフ・観客)が入ってプレーに関与した場合は、主審がプレーを止め、状況に応じてドロップボールや直接フリーキックで再開し、得点が影響を受けた場合は取り消します。

第4条 競技者の用具もう少し詳しく

競技者が着用する用具と、安全のために禁止されるもの、用具に表示できる内容の基準を定めています。

シャツ、ショーツ、ソックス、すね当て、シューズのイラスト
基本用具の5点。すね当てはソックスで覆う。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

基本用具はシャツ(袖付き)・ショーツ・ソックス・すね当て・シューズの5点で、すね当てはソックスで覆い、適切な保護ができる素材である必要があります。アンダーシャツやアンダーショーツを着る場合は、袖・裾の色を本体の主要色に合わせます。ゴールキーパーは他の競技者・審判と区別できる色を着ます。

競技者は、自分や他の競技者に危険を及ぼす用具やアクセサリーを着用できません。2026/27競技規則では、危険性がなく、安全かつ確実に覆われているアクセサリーについては着用が認められる場合があります。着用の可否は審判員が安全性を確認し、大会規定に従って判断します。眼鏡はスポーツ用の安全なものに限られます。

用具に政治的・宗教的・個人的なスローガン、メッセージまたは画像を表示することは禁止されています。違反した選手やチームは、大会主催者、各国協会またはFIFAなどによる処分の対象になります。内容や行為が攻撃的、侮辱的、挑発的などと判断された場合は、試合中の懲戒処分の対象になることもあります。

用具に不備があると主審に指摘され、次にボールがアウトオブプレーになったときにフィールドから出て直し、主審の確認を受けてから再び入ります。

靴(スパイク)は競技規則では「安全であること」だけが条件で、グラウンドや足に合う選び方はスパイクの選び方で解説しています。

第5条 主審もう少し詳しく

主審の権限、試合中の判断、アドバンテージ、負傷者への対応などを定めています。

主審は試合を運営し、競技規則の適用について最終的な判断権を持ちます。得点・退場など事実に関する判定は、プレーが再開された後(または試合が終わった後)は変更できません。

片手を上げる主審、両腕を前に伸ばす主審、レッドカードを示す主審のイラスト
主審のシグナル。間接フリーキック(片手を上げる)、アドバンテージ(両腕を前へ)、カードの提示。
選手と握手する主審のイラスト
説明・警告・安全確認も主審の役割。
両腕を広げてアドバンテージを示す主審のイラスト
アドバンテージ:反則があっても、受けた側が有利ならプレーを続けさせる。

主要な権限は、プレーを止める・再開させる、アディショナルタイムを決める、反則に対して懲戒(警告・退場)を与える、負傷者への対応、外部の妨害への対応などです。アドバンテージもこの条にあります。反則があっても、反則を受けた側がそのまま攻めたほうが有利なときは笛を吹かずにプレーを続けさせ、有利にならなければ数秒以内に戻って反則を取ります。

負傷者の扱い:主審がプレーを止めてフィールド上で治療・評価を受けた競技者は、原則としてフィールドを離れ、2026/27からはプレー再開後1分間はフィールド外にとどまります(ゴールキーパーや、相手の反則で負傷した競技者などには例外があります)。時間を稼ぐための「負傷」を防ぐ目的です。

主審の判定に対して競技者が異議を唱えると警告の対象です。キャプテンだけが主審と対話できる運用(Only the captain)は2024年以降広がり、2027年7月1日からすべての大会で必須になります。他の選手が主審を取り囲むと警告になります。

第6条 その他の審判員もう少し詳しく

副審・第4の審判員・VARなど、主審を補佐する審判員の役割と、VARが介入できる範囲を定めています。

主審を補佐するのが副審2人(旗でオフサイド・ボールアウト・交代を示す)、第4の審判員(交代・用具・テクニカルエリアの管理、アディショナルタイムの表示)、大会によっては追加副審(ゴール横)とビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)です。

間接フリーキック、プレー停止、再開方向、アドバンテージを示す主審の4枚の写真風イラスト
左から:間接フリーキック、プレー停止、再開方向の指示、アドバンテージ。(図:SOCCERPEDIA 編集部)
レッドカードとイエローカード、笛、通信機器、時計のイラスト
審判員の用具:カード・笛・通信機器・時計。
ボール、副審の旗、ゴールとコーナーフラッグのイラスト
ピッチ・ボール・ゴール・副審の旗。

VARは映像で主審を支援しますが、介入できる場面は限られています。得点かどうか、ペナルティーキックかどうか、直接退場かどうか、警告・退場の人違い、そして2026/27から加わった明らかに誤った2枚目の警告(=退場)です。しかも「はっきりとした明白な間違い」か「見逃された重大な事象」があるときだけで、微妙な判定を映像で置き換える制度ではありません。主審が耳に手を当てる合図はVARと交信中、四角を描く合図はビデオ判定を採用することを意味します。オフサイドを半自動で判定する技術(SAOT)を併用する大会もあります。

第7条 試合時間もう少し詳しく

前後半の長さ、ハーフタイム、失われた時間の追加(アディショナルタイム)、試合を途中で終える場合の扱いを定めています。

前半45分、ハーフタイム、後半45分、追加時間を示す4つの時計のイラスト
前半45分|ハーフタイム|後半45分|アディショナルタイム。
90:00+5の表示と交代ボードを掲げる第4の審判員のイラスト
前後半45分に、失われた時間をアディショナルタイムとして追加する。

試合は前半45分・後半45分で、ハーフタイムは15分以内。延長戦がある場合、そのハーフタイムは短い休憩(1分程度の飲水)だけです。

時計は止めないので、交代・負傷・懲戒・得点の祝福・VARの確認・遅延行為などで失われた時間は、主審の判断でアディショナルタイムとして各ハーフの終わりに追加されます。第4の審判員が掲げるボードの数字は「最低限これだけ追加する」という目安で、主審はさらに延ばすことができます。2022年W杯以降、失われた時間を厳密に計算して長めに追加する運用が定着しました。

ペナルティーキックが宣告された状態でハーフが終わる場合は、そのPKが完了するまで時間を延長します。

第8条 プレーの開始および再開もう少し詳しく

キックオフの手順と、主審がプレーを止めた後にドロップボールで再開する方法を定めています。

キックオフを行う選手と、ドロップボールのためにボールを持つ主審のイラスト
キックオフ(左)とドロップボール(右)。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

試合はコイントスで勝ったチームが「前半に攻めるゴール」か「キックオフ」を選び、キックオフで始まります。得点の後は失点したチームのキックオフ、後半は前半にキックオフしなかったチームが行います。キックオフのボールは静止した状態で蹴られ、どの方向にも動かせます(2016年から後方にも蹴れるようになりました)。キックオフから直接得点することも可能です。

負傷や外部の妨害などで主審がプレーを止めたときはドロップボールで再開します。2019年からは、ペナルティーエリア内で止まった場合は守備側GKに、それ以外では最後にボールに触れたチームの1人にボールを落とし、相手は4m以上離れる、という「争わないドロップボール」に変わりました。ドロップボールから直接得点はできません。2026/27の改定で、再開のボールが妨害されてフィールド外に出た場合などもドロップボールの対象であることと、ボールを落とす位置(妨害が起きた地点)が明確にされました。

第9条 ボールインプレーおよびボールアウトオブプレーもう少し詳しく

ボールが「プレー中」か「プレー外」かの境目を定めています。多くの再開方法はここから決まります。

ゴールポストの間でラインを越えたボールと越えていないボールのイラスト
ボール全体がラインを越えたかどうかで判定する。
タッチライン上のボールのイラスト
ボール全体が線を越えたときにアウトオブプレー。線にかかっていればインプレー。

ボールは、地上でも空中でもゴールラインまたはタッチラインを完全に越えたとき、または主審がプレーを止めたときに「アウトオブプレー」になります。ラインに少しでもかかっていればインプレーです。ボールがゴールポスト・クロスバー・コーナーフラッグ・審判員に当たってフィールド内に残った場合は、そのままプレーが続きます。

ただし2019年から、ボールが審判員に当たって得点になる、攻撃が有望になる、ボールを持つチームが変わる、のいずれかが起きたときはプレーを止めてドロップボールで再開します。

第10条 試合結果の決定もう少し詳しく

得点の成立条件と、勝敗を決める必要があるときの方法(延長戦・PK戦・合計スコア)を定めています。

得点は、ボール全体がゴールポストの間・クロスバーの下でゴールラインを完全に越えたときに認められます。得点したチームに反則がなければ、どの部位で入れても得点です。ゴールキーパーが手で投げたボールが直接相手ゴールに入っても得点にはなりません(ゴールキックで再開)。

ノックアウト方式で勝者を決める必要があるとき、大会規定により延長戦(15分ハーフ×2)、ペナルティーマークからのキック(PK戦)、ホーム&アウェーでは合計スコアの順で決めます。アウェーゴールを2倍に数える規定はUEFA主催大会では2021年に廃止されました。どの試合で延長戦やPK戦を使うか、勝点や順位の決め方は大会規定で決まります(大会の仕組み)。

PK戦は両チーム5本ずつを交互に蹴り、5本で決まらなければ1本ずつのサドンデス。PK戦の得点は試合の得点には加算されません。PK戦に参加できるのは、原則として試合終了時にフィールド内にいた競技者と、負傷対応など正当な理由で一時的にフィールド外にいた競技者です。続行不能となったGKは、チームが交代人数の上限を使い切っていなければ登録された交代要員と交代できます。また、両チームの人数をそろえるために除外された競技者や、PK戦への参加資格を持つフィールドプレーヤーがGKを務めることもできます。GK以外の続行不能選手は、原則として補充できません。

キッカーが蹴ったボールがポストやGKに触れずに偶然2度目の接触(ダブルタッチ)をした場合、ゴールに入ればやり直し、入らなければ失敗として記録します(2025/26で明文化)。

第11条 オフサイドもう少し詳しく

オフサイドは、攻撃側の選手が相手ゴール前で待ち続けることを防ぎ、攻守の公平性を保つための規則です。「位置」と「関与」の2段階で判定します。

俯瞰のフィールドで攻撃側と守備側の選手の位置関係を示すイラスト
オフサイドは、味方がボールをプレーした瞬間の位置で判定する。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

攻撃側の競技者が、味方がボールをプレーした(または触れた)瞬間に、相手陣内で「ボール」と「後方から2人目の相手競技者」(多くの場合はGK以外の最後の守備者)の両方より相手ゴールラインに近い位置にいるとオフサイドポジションです。判定に使うのは頭・胴体・足で、腕(肩の下端まで)は含みません。相手と同じ高さ(同一線上)はオフサイドではありません。

オフサイドポジションにいるだけでは反則ではなく、そこから次のいずれかに関与したときに反則になります。

競技規則でも、オフサイド位置にいる選手がボールに触れなくても、近くのボールを明確にプレーしようとする行為によって相手選手に影響を与えたり、相手がボールをプレーする能力へ明確な影響を及ぼしたりした場合は、オフサイド違反となる。

反則があった場合は間接フリーキックで再開します(位置は反則が起きた地点)。オフサイドにならない例外は、ゴールキック・スローイン・コーナーキックから直接受けたときと、自陣にいるときです。相手守備者が意図的にプレーしたボール(クリアミスなど)を受けた場合もオフサイドにはなりませんが、身体に当たっただけの「偶発的な接触」なら反則のままです。

副審は旗を上げて示しますが、得点機会が続く場面では判定を遅らせ(ディレイド・フラッグ)、プレーが終わってから旗を上げることがあります。VAR導入大会ではこの運用が標準です。

第12条 ファウルと不正行為もう少し詳しく

ファウル、不正行為、カードの対象、反則後の再開方法を定める、競技規則の中でも特に重要な条です。

最も長い条文で、「何が反則か」と「どう罰するか」を定めます。反則は再開方法の違いで3種類に分かれます。

ハンド、タックル、イエローカード、レッドカードのイラスト
反則の程度は「不用意・無謀・過剰な力」で区別する。
接触プレーと手を示すマーク、2枚のカードのイラスト
反則とカード。
接触、影響、再開方法の判断の流れを示すイラスト
判定の考え方:接触の有無 → プレーへの影響 → 再開方法。

直接フリーキックになる反則

相手を不用意に・無謀に・過剰な力でチャージする、飛びかかる、蹴る(または蹴ろうとする)、押す、打つ、タックルする、つまずかせる、のほか、ホールディング(つかむ・引っ張る)、相手につば・物を吐きかける、噛む、そしてハンドの反則です。守備側がペナルティーエリア内で犯せばペナルティーキックになります。

ハンドの反則は2019〜2021年に整理され、現在は「手や腕でボールに触れて体を不自然に大きくした場合」「手や腕で直接得点した場合(偶然でも)」「手や腕でボールを扱った直後に自分が得点した場合」が反則です。至近距離からのボールが体を支える腕に当たった場合や、腕が自然な位置にある場合は反則ではありません。

間接フリーキックになる反則

ボールを持つゴールキーパーと8秒のタイマーのイラスト
GKが8秒を超えてボールを手で保持すると、相手のコーナーキック(2025/26から)。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

オフサイド、危険な方法でのプレー、相手の進行を体で妨げる(インピーディング)、GKがボールを放すのを妨げる、異議などの言葉による反則がこれに当たります。危険な方法でのプレーとは、ボールをプレーしようとした行為によって自分または他の競技者を負傷させる危険がある場合や、相手が負傷を恐れてボールをプレーできなくなった場合を指します。足を高く上げても、周囲の競技者に危険を与えず、相手のプレーを妨げていなければ、原則として反則にはなりません。

GKのボール保持:GKが自陣ペナルティーエリア内でボールを手や腕で8秒を超えて保持した場合、相手チームにコーナーキックが与えられます(2025/26から)。主審はGKがボールを明確に保持したと判断した時点から時間を数え、最後の5秒を片手でカウントダウンします。通常はカードを示しませんが、同じ反則を繰り返した場合は警告の対象になることがあります。また、味方が意図的に足で蹴ったボール(バックパス)や、味方のスローインから直接受けたボールをGKが手や腕で扱った場合は、相手チームの間接フリーキックになります。

懲戒(イエローカード・レッドカード)

警告(イエローカード)は、反スポーツ的行為、異議、繰り返しの反則、プレーの再開を過度に遅らせる、規定の距離を守らない、許可なく出入りする、などに示されます。反スポーツ的行為には、シミュレーション(ファウルを受けたふり)、有望な攻撃を止めるファウル、相手をつかむ、またはシャツを引っ張って有望な攻撃を妨害する行為、ゴール後にシャツを脱ぐ・フェンスに登る・観客を挑発する祝福などが含まれます。2026/27の改定で、再開の遅延は「過度な」場合だけ警告とし、スローインやゴールキックの遅延は第15・16条の5秒カウントダウンで処理することになりました。

退場(レッドカード)は、著しく不正なプレー(相手の安全を脅かすタックル)、乱暴な行為(ボールと無関係な暴力)、つばを吐く・噛む、決定的な得点機会の阻止(DOGSO)、攻撃的・侮辱的な言葉やジェスチャー、そして同じ試合で2枚目の警告を受けた場合です。DOGSOでも、ペナルティーエリア内で「ボールにプレーしようとした」ファウルなら退場ではなく警告に軽減されます(2016年の改正)。アドバンテージが適用されてそのまま得点になった場合は警告も示しません(2026/27)。退場した選手の補充はできず、監督・スタッフにも警告・退場が示されます(2019年から)。

大会が採用を選べる懲戒の運用として、相手に対して口を覆って挑発的・侮辱的に話す行為や、主審の判定に抗議してフィールドを離れる行為を退場の対象とするプロトコルが2026/27に用意されました。採用の有無は大会規定によって異なります。

第13条 フリーキックもう少し詳しく

直接フリーキックと間接フリーキックの違い、ボールの位置、相手が離れる距離、インプレーになる瞬間を定めています。

壁を作る守備側とフリーキックのキッカー、片手を上げる主審、PKのイラスト
左から:フリーキックの壁、間接フリーキックの合図、ペナルティーキック。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

フリーキックには直接(そのまま得点できる)と間接(他の競技者に触れてから得点になる。主審が片手を上げて示す)があります。ボールは反則が起きた位置に静止させ、相手は9.15m以上離れます。守備側が3人以上の「壁」を作ったとき、攻撃側の競技者は壁から1m以上離れなければなりません(2019年の改正)。

キッカーがボールを蹴って明らかに動いたときインプレーになり、キッカー自身が続けて2度触ると間接フリーキックの反則です。自陣ペナルティーエリア内の守備側フリーキックは、蹴られた時点でインプレーになります(以前のようにエリア外へ出る必要はありません)。

直接フリーキックから自分のゴールに入った場合はコーナーキック、間接フリーキックから相手ゴールに直接入った場合は相手のゴールキックで再開します。

第14条 ペナルティーキックもう少し詳しく

PKが与えられる条件、キッカー・GK・他の競技者の位置、反則があったときの扱いを定めています。

俯瞰で見たペナルティーキックの配置のイラスト
PK:キッカーとGK以外はペナルティーエリアとアークの外、ボールの後方に位置する。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

守備側が自陣ペナルティーエリア内で直接フリーキックにあたる反則を犯したときに与えられます。ボールをペナルティーマークに置き、キッカーを明示し、GKは片足の一部でもゴールライン上またはその後方に残していればよく(2019年から「両足」ではなくなりました)、他の競技者はペナルティーエリアとアークの外、ボールの後方にいます。

キッカーは助走の途中で止まるフェイントは可ですが、助走が終わってから蹴るふりをするのは反スポーツ的行為で警告、キックは無効です。

GKの違反:GKの違反によってボールがゴールに入るのを防いだ場合、PKはやり直します。その試合におけるGKの最初の違反は注意となり、以後の違反には警告が示されます。シュートが枠を外れた、またはポストやクロスバーに当たった場合は、GKの違反がキッカーに明確な影響を与えたときだけやり直します。キッカー側に反則があった場合の再開方法は、反則の種類と得点の有無によって異なります。キッカーが偶然2度触れた(ダブルタッチ)場合は、ゴールに入ればやり直し、入らなければ間接フリーキックです。GKとキッカーが同時に違反した場合、以前はキッカーに警告が示されましたが、2026/27でこの自動的な警告は削除されました。

ハーフ終了間際にPKが与えられた場合は、キックが完了するまで時間を延長します。この「延長されたPK」では、キッカーの直接のシュートが入ったかどうかだけが問題になり、こぼれ球からの得点は認められません。

第15条 スローインもう少し詳しく

ボールがタッチラインを越えたときの再開方法と、正しい投げ方、遅延に対する扱いを定めています。

タッチラインの外側に立ち、両手で頭の後方からボールを投げる選手のイラスト
スローイン:タッチラインの外側で両足を地面につけ、両手で頭の後方から頭上を通して投げる。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

ボール全体がタッチラインを越えたとき、最後に触れたチームの相手側がスローインで再開します。スローワーはフィールドに向かい、両足の一部を地面(ラインの上か外)につけ、両手で頭の後方から頭上を通して投げます。相手は2m以上離れなければなりません。

スローインから直接得点はできず、相手ゴールに入ればゴールキック、自陣ゴールに入ればコーナーキックで再開。スローインから直接受けた競技者はオフサイドになりません。投げ方が正しくない(片手・足を上げる・ラインから離れすぎる)場合は相手のスローインになります。

2026/27からは、スローインを故意に遅らせていると主審が判断した場合、主審が5秒のカウントダウンを目に見える形で示し、時間内に投げなければ相手チームのスローインになります。

第16条 ゴールキックもう少し詳しく

攻撃側が最後に触れたボールがゴールラインを越えたときの再開方法を定めています。

攻撃側が最後に触れたボールがゴールラインを越え、得点にならなかったときに守備側が行います。ボールはゴールエリア内の任意の点に置き、蹴られて明らかに動いた瞬間にインプレーになります。2019年の改正で、ボールがペナルティーエリアを出る前に味方が受けてもよくなり、GKからのショートパスで攻撃を組み立てる「ビルドアップ」が一般的になりました。相手はボールがインプレーになるまでペナルティーエリアの外にいます。

ゴールキックから直接相手ゴールに入れば得点。自陣ゴールに入ることは通常ありませんが、その場合はコーナーキックです。ゴールキックを受けた競技者はオフサイドになりません。

2026/27からは、ゴールキックを故意に遅らせた場合も主審が5秒のカウントダウンを示し、時間内に蹴らなければ相手チームのコーナーキックになります。

第17条 コーナーキックもう少し詳しく

守備側が最後に触れたボールがゴールラインを越えたときの再開方法を定めています。GKの8秒超過などでも与えられます。

コーナーフラッグの横のコーナーアークからゴール前へボールを蹴り込む選手のイラスト。ゴールラインの先にゴールと待ち構える選手たち
コーナーキック:タッチラインとゴールラインが交わる角のコーナーアーク内にボールを置き、ゴール前へ蹴り込む。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

守備側が最後に触れたボールがゴールラインを越え、得点にならなかったときに攻撃側が行います。ボールは近い側のコーナーアーク内に置き、コーナーフラッグは動かせません。相手は9.15m以上離れ、蹴られて明らかに動いた瞬間にインプレー。キッカーは2度触りできません。

コーナーキックから直接得点でき、コーナーから直接受けた競技者はオフサイドになりません。この2点が、コーナーがセットプレーの中で重視される理由です。ボールを少しだけ動かして味方が続けてプレーする「ショートコーナー」は、蹴った時点でインプレーになる規則を利用したものです。

近年の改定で、GKがボールを8秒を超えて手で保持した場合(2025/26)と、ゴールキックを故意に遅らせた場合(2026/27)にも相手チームにコーナーキックが与えられるようになりました。

再開方法の早見表はじめて

ボールが止まった後、どこから・誰が・どう再開するかを一覧にしました。「最後に触れた選手」と「出た場所」で決まります。

再開方法いつどこから誰が直接得点相手が離れる距離
キックオフ試合開始・得点後・後半開始センターマーク決められたチームできるセンターサークルの外(9.15m)
スローインタッチラインから出た出た地点最後に触れたチームの相手できない2m
ゴールキック攻撃側が最後に触れてゴールラインから出たゴールエリア内の任意の点守備側できる(相手ゴール)ペナルティーエリアの外
コーナーキック守備側が最後に触れてゴールラインから出た/GKの8秒超過など近い側のコーナーアーク攻撃側できる9.15m
直接フリーキック蹴る・押す・ハンドなどの反則反則の地点反則を受けた側できる9.15m
間接フリーキックオフサイド・危険なプレーなど反則の地点反則を受けた側できない(他の選手に触れてから)9.15m
ペナルティーキック守備側がペナルティーエリア内で直接FKの反則ペナルティーマーク攻撃側できるエリアとアークの外
ドロップボール負傷・審判員に当たった等で主審が止めた止まった地点(エリア内はGKへ)最後に触れたチームの1人できない4m

主審の笛が必要な再開:キックオフ、PK、カードや負傷対応の後のフリーキック、壁の距離を管理したフリーキック。笛が不要な再開:スローイン、ゴールキック、コーナーキック、通常のフリーキック(主審が特に止めていないとき)。

よくある誤解はじめて

  • ボールはラインに少しでもかかっていればインプレーです。「線に触れたらアウト」ではありません(第9条)。
  • 手や腕にボールが当たっただけで、すべてハンドになるわけではありません。体を不自然に大きくしたか、直接得点につながったかで判断します(第12条)。
  • オフサイドポジションにいるだけでは反則になりません。ボールに関与したときに反則です(第11条)。
  • ゴールキック・スローイン・コーナーキックから直接ボールを受けてもオフサイドになりません(第11条)。
  • PK戦の得点は、試合中の得点数には加算されません。記録上はスコアと別に扱います(第10条)。
  • VARはすべての反則や判定を自由に確認できる制度ではありません。介入できる場面と基準が限定されています(第6条)。
  • GKは6秒ではなく8秒です。8秒を超えると相手のコーナーキックになります(第12条・第17条、2025/26から)。
  • 表示されたアディショナルタイムで必ず終了するわけではありません。ボードの数字は最低限の追加時間で、主審はさらに延ばせます(第7条)。
  • 主審の笛が必要な再開と不要な再開があります。スローインやコーナーキックは笛を待たずに再開できます(早見表)。

補足:VAR・ゴールライン・テクノロジー・半自動オフサイド発展

VARのモニターと確認する審判員のイラスト
VAR:はっきりとした明白な間違いと見逃された重大事象を映像で確認する。(図:SOCCERPEDIA 編集部)

競技規則本文とは別に、IFABはVARの運用手順(プロトコル)と技術の要件を定めています。VARが介入できるのは第6条で触れた場面のみで、主審がピッチ上のモニターで映像を確認するオンフィールド・レビューと、VARの助言だけで判定を変えるVARオンリー・レビューがあります。オフサイドや接触の有無のような「事実」に関する判定はVARの判断で変更でき、ファウルの程度のような「主観」の判定は主審自身がモニターで確認するのが原則です。2026/27からは、明らかに誤った2枚目の警告と、両チームの警告・退場の人違いが確認対象に加わり、明らかに誤ったコーナーキックの判定を(再開を遅らせずに直せる場合に)確認できる選択制の運用も用意されました。

ゴールライン・テクノロジーはカメラや磁場センサーでボールの位置を追い、ゴールラインを越えた1秒以内に主審の腕時計へ通知します。半自動オフサイド・テクノロジー(SAOT)は選手の関節位置とボール内センサーでキックの瞬間を検出し、オフサイドラインを自動で引きます。いずれも導入の有無は大会ごとに異なります。

近年の主な改定(年表)発展

改定は毎年7月1日を基準に発効し(6月1日から前倒し適用も可)、シーズン途中の大会は次のシーズンから適用します。当ページの記述は2026年9月時点の要点で、改定があれば本ページを更新します。

よくある質問

サッカーはなぜ11人で行うのですか?

19世紀のイングランドで競技規則が統一される過程で、寄宿学校の寮対抗戦などで使われていた11人制が定着し、1897年の規則改正で「各チーム11人」と明記されたとされています。現在の競技規則第3条もこれを引き継いでいます。

試合時間はなぜ90分なのですか?

1866年のロンドン対シェフィールドの試合で前後半45分ずつの90分が採用され、1897年の規則改正で正式に定められたのが起源とされています。第7条では前後半45分と、失われた時間の追加(アディショナルタイム)が定められています。

手や腕にボールが当たったら必ずハンドですか?

いいえ。手や腕で体を不自然に大きくしてボールに触れた場合、手や腕で直接得点した場合、手や腕に当たった直後に自分が得点した場合が反則です。腕が自然な位置にあり、至近距離から当たったようなケースは反則ではありません(第12条)。

オフサイドはどの瞬間の位置で判定しますか?

味方がボールをプレーした(触れた)瞬間の位置です。パスを受けた瞬間ではありません。その位置がオフサイドポジションで、かつプレーに関与したときに反則になります(第11条)。

アディショナルタイムは誰が決めますか?

主審です。第4の審判員が掲げる数字は主審が決めた最低限の追加時間で、主審はその後さらに延ばすことができます(第7条)。

イエローカードを何枚受けると退場ですか?

同じ試合で2枚受けると退場(レッドカード)です。1枚のイエローカードが試合をまたいで累積し、大会規定の枚数に達すると次の試合に出られない「累積警告」は、競技規則ではなく各大会の規定で決まります(第12条)。

ペナルティーキックとPK戦は何が違いますか?

ペナルティーキック(第14条)は試合中の反則に対する再開方法で、こぼれ球からプレーが続きます。PK戦(ペナルティーマークからのキック、第10条)は勝者を決める手続きで、1本ごとにプレーが終わり、得点は試合のスコアに加算されません。

VARはどのような場面で介入できますか?

得点、ペナルティーキック、直接退場、警告・退場の人違い、そして明らかに誤った2枚目の警告に限られ、いずれも「はっきりとした明白な間違い」または「見逃された重大な事象」があるときだけです(第6条・VARプロトコル)。

GKはボールを何秒まで手で保持できますか?

8秒です。自陣ペナルティーエリア内で8秒を超えて手や腕で保持すると、相手チームのコーナーキックになります。主審は最後の5秒を片手でカウントダウンします(第12条・第17条、2025/26から)。

GKはいつ手を使えますか?

自陣のペナルティーエリア内で、インプレー中のボールに対してだけです。エリアの外で手を使えばフィールドプレーヤーと同じくハンドの反則になります。またエリア内でも、味方が意図的に足で蹴ったボールや味方のスローインを直接手で扱うと相手の間接フリーキックです(第12条)。

バックパスはすべて反則ですか?

いいえ。味方が「意図的に足で蹴った」ボールをGKが「手や腕で」扱ったときだけ反則です。頭・胸・膝で戻したボールや、GKが足で処理した場合は反則になりません(第12条)。

PK戦の得点は試合の得点に入りますか?

入りません。PK戦は勝者を決める手続きで、記録上は試合のスコア(例:1-1)とは別に「PK 4-3」のように扱います。得失点差にも加算されません(第10条・大会規定)。

少年サッカーでは何人で何分ですか?

大会規定で決まります。日本では小学生は8人制・前後半15〜20分、4号球が一般的で、中学生以上は11人制です。競技規則は大会規定でこれらを調整することを認めています(第3条・第7条)。詳しくは参加する大会の要項を確認してください。

理解度チェック

Q1ボールがタッチラインの上に半分乗っている。プレーは?

  1. アウトオブプレー(外に出た)
  2. インプレー(続いている)
  3. 主審の判断で決まる
答えを見る

正解:インプレー(続いている)

ボール全体が線を完全に越えたときだけアウトです。線にかかっていればインプレーです(第9条)。

Q2味方がパスを出した瞬間、相手ゴール前でオフサイドポジションにいた選手がボールに触れなかった。判定は?

  1. オフサイドの反則
  2. 反則ではない
  3. 警告
答えを見る

正解:反則ではない

オフサイドポジションにいるだけでは反則ではなく、ボールに関与したときに反則になります(第11条)。

Q3GKが自陣ペナルティーエリア内で、手でボールを10秒持っていた。再開は?

  1. 相手の間接フリーキック
  2. 相手のコーナーキック
  3. ドロップボール
答えを見る

正解:相手のコーナーキック

2025/26から、8秒を超える保持は相手のコーナーキックになりました(第12条・第17条)。

出典・適用年度・最終確認日

適用年度:IFAB 競技規則 2026/27(2026年7月1日発効) 最終確認日:2026年9月3日

  1. IFAB「Laws of the Game 2026/27」(競技規則の原文)https://www.theifab.com/laws-of-the-game-documents/
  2. IFAB「Law changes 2026/27」(2026/27の改定内容)https://www.theifab.com/law-changes/latest/
  3. 日本サッカー協会「サッカー競技規則 2026/27」(日本語版)https://www.jfa.jp/rule/
  4. FIFAおよび各大会主催者が公開する大会規定(交代人数・VAR・選択制プロトコルの採用は大会ごとに異なる)
  5. 図版はすべて当サイト制作のイラスト(図:SOCCERPEDIA 編集部)
  6. 構成の参考:Jリーグ「Jリーグをもっと楽しむための基礎知識 サッカーのルール」https://www.jleague.jp/j-tano/1619/(文章は当サイトの書き下ろし)

出所は媒体名・文書名・URLを文字列で示しています。