サッカーのポジションは、選手がフィールド上で主に担当する場所と役割を表す言葉です。大きくゴールキーパー(GK)・ディフェンダー(DF)・ミッドフィールダー(MF)・フォワード(FW)の4区分に分かれ、その中でさらに細かい役割に分かれます。このページでは、試合を見ながら「この選手は何を担当しているのか」が分かるように、4区分と細分ポジション、現代サッカーで使われる特殊な役割、攻撃時と守備時で変わる立ち位置、フォーメーション・背番号との関係、ポジション別に求められる能力までを順に解説します。
30秒でわかる要点
- ポジションは GK・DF・MF・FW の4区分に大きく分かれる。
- ポジションは立つ場所だけでなく、チームの中で担当する仕事を表す。
- 同じ名前でも、チームの戦い方や相手によって役割は変わる。
このページでわかること
- 4区分と細かいポジション(CB・SB・アンカー・トップ下・WG・CFなど)の仕事
- 攻撃・守備・切り替えの3つの局面で、各選手が何を判断するか
- 実況や解説で出てくる特殊な役割(偽9番・インバーテッドSBなど)の意味
- 背番号との関係、求められる力、自分に向いたポジションの見つけ方
各章の目印:はじめて はじめて読む人向け もう少し詳しく 観戦や指導で使う人向け 発展 戦術や運営を深く知りたい人向け

1. サッカーのポジションとははじめて
ポジションは、その選手が主にプレーする位置とチームの中で担当する役割をひとまとめに表す言葉です。自陣ゴールに近い側からGK・DF・MF・FWの順に並び、GKを除く10人の並べ方を数字で表したものがフォーメーション(例:4-4-2)です。
ただし、ポジションは「固定された場所」ではありません。押さえておきたいのは次の4点です。
- 背番号とポジションは必ずしも一致しない。9番のFW、1番のGKといった慣習はありますが、現在は大会規定の範囲で自由に決められます(背番号との関係)。
- 攻撃時と守備時で立ち位置が変わる。同じ選手でも、ボールを持っているときと相手が持っているときで担当する場所が違います(攻守での変化)。
- 同じ選手が複数のポジションを担当することもある。試合中の交代や相手に応じて、SBがMFに、WGがCFに移ることは珍しくありません。
- 役割は監督やチームの考え方で変わる。同じ「CB」でも、守ることだけが仕事のチームと、攻撃の組み立ての中心を任されるチームがあります。
2. ピッチ上の全体配置とポジション一覧はじめて
11人制の代表例として4-3-3を一つだけ示します。GKの前にDF4人(LB・CB・CB・RB)、中盤に3人(DMF・CMF・CMF)、前線に3人(LWG・CF・RWG)です。左右の呼び方は攻撃する方向を向いたときの左右で、右サイドバック(RB)は自分たちが攻めるゴールを見て右側の選手です。
まず全体を把握するための一覧です。細分ポジションの略称は英語の頭文字で、CB=センターバック、SB=サイドバック、WB=ウイングバック、DMF=守備的MF、CMF=セントラルMF、OMF=攻撃的MF、SH=サイドハーフ、WG=ウイング、CF=センターフォワード、ST=ストライカー、SS=セカンドストライカーです。
| 大区分 | 略称 | 主なポジション | 基本的な役割 |
|---|---|---|---|
| ゴールキーパー | GK | GK、スイーパーキーパー | ゴールを守り、後方から攻撃を始める |
| ディフェンダー | DF | CB、SB、WB、リベロ | 相手の攻撃を防ぎ、ボールを前方へ運ぶ |
| ミッドフィールダー | MF | DMF、CMF、OMF、SH、WG | 攻撃と守備をつなぐ |
| フォワード | FW | CF、ST、WG、SS | 得点を奪い、攻撃の起点になる |




間違えやすい点
「4-3-3」のような数字の並びはチーム全体の配置(フォーメーション)で、個人の仕事とは別の話です。配置の種類と可変の仕組みはフォーメーション入門で解説します。
3. すべてのポジションに共通する3つの局面はじめて
どのポジションの選手も、試合中は「攻撃」「守備」「切り替え」の3つの場面を行き来しています。
| 局面 | チームの目的 | 一人ひとりが判断すること |
|---|---|---|
| 攻撃(ボールを持っている) | ボールを前進させ、得点を目指す | パスを受けられる場所へ動く、味方のためにスペースを作る、いつ仕掛けるか |
| 守備(相手が持っている) | ゴールを守り、ボールを奪う | 誰を見るか、どこまで出るか、味方との距離を保つ |
| 切り替え(奪った直後・失った直後) | 相手が整う前に攻める/自分たちが崩れる前に守る | すぐ前へ出るか、ボールを落ち着かせるか、最初の3歩の方向 |
例えば青チームが攻撃中にボールを失った瞬間、青のCFは相手GKへのパスコースを切り、青のSBは自分の背後のスペースへ戻ります。同じ「切り替え」でもポジションによって最初の動きが違います。以下の各ポジションの説明では、この3局面を意識して読んでください。
4. ゴールキーパー(GK)もう少し詳しく

4-1. 基本的な役割
GKは各チームに必ず1人いる、自陣ペナルティーエリア内で手を使える唯一の選手です。主な仕事はシュートストップ、クロスボールへの対応(キャッチまたはパンチング)、ディフェンスラインへの指示(コーチング)、そしてキャッチした後のパスやキックによる攻撃の組み立てです。GKは相手の攻撃全体を正面から見ている唯一の選手なので、味方の位置を直す声かけも重要な役割です。
4-2. 現代型ゴールキーパー
現代のGKは「止める」だけでなく「つなぐ」ことを求められます。ディフェンスラインの背後を広くカバーするために高い位置を取るスイーパーキーパー、足元の技術でビルドアップに参加する役割、正確なロングパスで一気に前線へ送る役割などです。ゴールキックをエリア内の味方に短くつなげるようになった2019年の規則改正以降、この傾向は強まりました。
4-3. 必要な能力
反射神経、判断力(出るか待つか)、キャッチング、キックの精度、コーチング能力、1対1への対応力。近年は身長だけでなく、足元の技術と判断の速さが評価されます。
5. ディフェンダー(DF)もう少し詳しく

5-1. センターバック(CB)
最終ラインの中央を守る選手で、通常2人(3バックでは3人)です。相手FWへの対応、空中戦、味方が抜かれたときのカバーリング、そして後方からのパス供給が主な仕事です。2人組では、片方が相手FWに強く当たり、もう片方がカバーする役割分担が基本です。右CB・左CBは利き足に合わせて配置することが多く、3バックの中央はラインの統率と最後のカバーを担います。
5-2. サイドバック(SB)
4バックの両端を担当します。サイドの守備、相手ウイングへの対応が第一の仕事ですが、攻撃時にはウイングの外側を駆け上がるオーバーラップやクロス、ビルドアップへの参加も求められます。現代サッカーで最も運動量が多いポジションの一つです。
5-3. ウイングバック(WB)
3バックのときにサイド全体を1人で担当する選手です。SBより攻撃的な位置を取り、攻撃時には最前線まで上がってウイングのように振る舞い、守備時には最終ラインに戻って5バックを作ります。攻守両面での運動量が必要です。
5-4. リベロ/スイーパー
最終ラインのさらに後方でカバーに専念する役割で、1960〜90年代に主流でした。オフサイドの解釈やゾーン守備の普及で独立したポジションとしては減少し、現在は3バックの中央や、攻撃参加型のCBにその役割が引き継がれています。
5-5. DFに必要な能力
対人守備、ポジショニング、空中戦、危険察知(相手の狙いを先に読む)、ラインコントロール(最終ラインの高さをそろえる)、パス能力。CBは高さと強さ、SB・WBはスピードと持久力の比重が高くなります。
6. ミッドフィールダー(MF)もう少し詳しく

6-1. 守備的ミッドフィールダー(DMF・アンカー)
ディフェンスラインの前を守り、相手の攻撃を遮断してボールを回収し、奪った後の攻撃の起点になる選手です。1人で担当する場合をアンカー、2人で担当する場合をダブルボランチと呼びます。アンカーは守備範囲が広く判断力が問われ、ダブルボランチは片方が守り、片方が前に出るなど役割を分けやすいのが特徴です。
6-2. セントラルミッドフィールダー(CMF)
中盤の中央で攻守をつなぐ選手です。パス交換でボールを前進させ、自ら運び、守備にも参加します。試合のテンポを速めたり落としたりする「調整役」で、周囲を見る力とパスの精度が問われます。
6-3. 攻撃的ミッドフィールダー(OMF・トップ下)
FWの後方でチャンスを作る選手です。スルーパス、ドリブル、ミドルシュート、ラストパスなど「最後のひと工夫」を担当し、相手のDFとMFの間(ライン間)でボールを受けるのが得意です。4-2-3-1の「3」の中央が代表的な位置です。
6-4. サイドハーフ(SH)
4-4-2などで中盤の両端を担当します。サイドでの攻撃(クロス・突破)と守備(相手SBへの対応・味方SBの支援)の両方をこなし、攻撃時には中央へ移動して人数を増やすこともあります。ウイングよりも守備と組み立ての比重が高いのが違いです。
6-5. ボランチとは
日本でよく使われる「ボランチ」はポルトガル語の volante(ハンドル)に由来し、中盤の底で攻守の舵を取る選手を指します。海外で同じ意味の言葉として通じるとは限らず、英語圏ではDMF・CMF・ホールディングMFなどと呼び分けます。日本では1人なら「1ボランチ(アンカー)」、2人なら「ダブルボランチ」と呼び、タイプは守備型(ボール奪取が得意)、司令塔型(配球が得意)、万能型(両方をこなす)に大別されます。
6-6. MFに必要な能力
周囲を見る力(首を振る回数)、パス精度、判断速度、ボールコントロール、運動量、攻守の切り替えの速さ。ポジションの中で最も「頭」を使う区分です。
7. フォワード(FW)もう少し詳しく

7-1. センターフォワード(CF)
最前線の中央に位置し、ゴールを決めることが第一の仕事です。加えて、相手CBを引きつけて味方のスペースを作る、前線でボールを収める(ポストプレー)、空中戦で競る、味方の攻撃参加を待って落とす、といった仕事も担います。
7-2. ストライカー
得点を最優先するFWの総称です。ペナルティーエリア内での動き直し、シュート技術、ゴール前での予測力が武器です。「CF=ストライカー」とは限らず、CFの中にも組み立てや守備を主な仕事にするタイプがいますし、逆にWGやOMFの位置から得点を量産するストライカーもいます。
7-3. セカンドトップ(ST・SS)
CFの周囲でプレーし、中盤とFWをつなぐ選手です。ドリブルやラストパスでCFを助け、CFが相手DFを引きつけて空いたゴール前へ飛び出します。4-4-2の2トップの片方や、3-4-2-1の「2」がこの役割です。
7-4. ウイング(WG)
サイドの高い位置から仕掛ける選手です。ドリブル突破、クロス、内側へ切り込む(カットイン)からのシュートが主な仕事で、守備時には相手SBへのプレスの先頭になります。利き足と反対のサイドに置いてカットインを狙わせる起用が現代では一般的です。
7-5. 偽9番(フォルスナイン)
CFの位置に立ちながら、攻撃時には中盤へ下がる役割です。相手CBを前へ引き出し、空いたスペースへWGやMFが侵入します。前線に張って得点を待つ通常のCFとの違いは、自分が「囮」になって味方を生かす点です。
7-6. FWに必要な能力
決定力、オフ・ザ・ボールの動き(ボールを持たないときの動き)、スピード、ドリブル、ポストプレー、ゴール前での判断力。
8. 現代サッカーで使われる特殊な役割(発展)発展
ここからは発展編です。基本の4区分に慣れてから読むと理解しやすくなります。実況や戦術解説でよく登場する役割名を、初心者向けに一言で整理しました。








- インサイドハーフ:4-3-3の中盤3人のうち左右の2人。内側のレーン(ハーフスペース)で組み立てと侵入を担当。
- レジスタ:中盤の底から長短のパスで攻撃を設計する司令塔型のDMF。
- ボックス・トゥ・ボックス:自陣と敵陣のペナルティーエリアの間を行き来する万能型MF。
- メッザーラ:インサイドハーフのうち、外側へ流れてサイドの攻撃に加わるタイプ。
- インバーテッドSB:攻撃時に内側へ入り、中盤の一員として振る舞うサイドバック。
- オーバーラッピングCB:3バックの左右から前へ出て攻撃に加わるセンターバック。
- ハーフスペースを使う選手:中央とサイドの間の縦のレーンで受ける選手の総称。相手の守備の担当が曖昧になる場所を狙う。
- ターゲットマン:前線でロングボールを収め、味方の攻撃参加を待つ大型CF。
- シャドーストライカー:トップ下の位置からゴール前へ飛び出して得点を狙うFW寄りのOMF。
- プレッシングフォワード:守備時に相手のビルドアップへ最初に圧力をかけることを主な仕事にするFW。
- スイーパーキーパー:最終ラインの背後を広くカバーし、足元でも組み立てに参加するGK。
9. 攻守で変わる個人の役割もう少し詳しく
ポジションは「固定された場所」ではなく「担当する役割」です。同じ選手でも、ボールを持っているときと相手が持っているときで立つ場所が変わります。代表的な3つの例を示します。




- SBが内側へ入る:攻撃時に中盤の人数を増やし、ウイングに外側のレーンを空ける(インバーテッドSB)。
- WGが守備時にMFラインへ戻る:サイドの守備が2枚になり、相手SBの前進を止めやすくなる。
- CFが中盤へ下がる:相手CBを前へ引き出し、空いた背後へWGやOMFが飛び込む(偽9番)。
チーム全体の形については
4-3-3が守備時に4-5-1になるような「チーム全体の形の変化」や、5つの代表的なフォーメーションの比較はフォーメーション入門にまとめています。ここでは一人の選手の役割の変化だけを扱います。
10. 背番号とポジションの関係はじめて
背番号は元々、1950年代以前の2-3-5などの並びに合わせてGKから順に1〜11を付けたことが起源で、その名残として「7番=ウイング」「9番=CF」「10番=攻撃の中心」といった慣習が残っています。ただし現在は、大会規定の範囲内で自由に割り当てられます。9番のCBや1番のFWがいてもルール上は問題ありません。
| 背番号 | 主なポジション(歴史的・慣習的な例) | 背番号 | 主なポジション(歴史的・慣習的な例) |
|---|---|---|---|
| 1 | ゴールキーパー | 8 | 中央MF(ボックス・トゥ・ボックス型が多い) |
| 2・3 | サイドバック(右・左) | 9 | センターフォワード |
| 4・5 | センターバック | 10 | 攻撃の中心(トップ下・司令塔・エース) |
| 6 | 守備的MF・司令塔(国によってはCB) | 11 | ウイング・FW |
| 7 | ウイング・攻撃的な選手 | — | 12番以降は控え・自由(現在は1〜99などの範囲で自由に割り当て) |
国や時代によっても違いがあります。例えば5番はイングランドではCB、アルゼンチンやブラジルでは守備的MFの番号として使われることが多く、6番はイングランドではCB、スペインでは中盤の選手が付けることが多いです。
11. ポジションごとに求められる力もう少し詳しく
ポジションごとに求められる能力の比重は違います。試合中に「この選手はどこを見れば良さが分かるか」の目安も併せて示します。優劣の表ではなく、代表的に使う能力の整理です。
| ポジション | 主に求められる能力 | 試合中に見るポイント |
|---|---|---|
| GK | 反応・判断・キャッチング・キック | シュートへの反応、クロスへの飛び出し、パスの正確さ |
| CB | 対人守備・空中戦・予測・パス | 相手FWとの1対1、ヘディングの競り合い、前線への配球 |
| SB・WB | スピード・運動量・クロス・対人守備 | 上下動の回数、クロスの質、相手WGを止められるか |
| DMF | 危険察知・ボール奪取・展開力 | 相手の攻撃をどこで止めるか、奪った後の最初のパス |
| CMF | 判断力・パス・運動量・ボール保持 | 前を向けるか、テンポを速めたり落としたりできるか |
| OMF | 創造性・ドリブル・ラストパス・得点力 | ライン間で受ける回数、決定機を作った数 |
| WG | スピード・突破力・クロス・決定力 | 1対1で抜けるか、カットインからのシュート |
| CF | シュート・位置取り・ポストプレー・空中戦 | ゴール前での動き直し、背負ってボールを収められるか |
間違えやすい点
同じポジションでも役割で必要な力は変わります。例えば「守るCB」には対人守備と空中戦、「組み立てるCB」にはパスと持ち運びの比重が高くなります。身体の大きさだけでポジションを決めないでください。
12. 自分に向いているポジションの見つけ方はじめて
これからプレーする人、少年サッカーの保護者に向けた章です。ポジションを決めるときの考え方を7つにまとめました。
- 身長だけで決めない。背が低くても優れたCBやGKは多く、逆に大型のウイングも増えています。
- 得意なプレーから考える。ドリブルが好きならWG、パスが好きならCMF、体を当てるのが好きならCBというように、楽しいと感じるプレーが多いポジションが伸びやすい。
- 判断の速さ。狭い場所で速く判断できる選手は中央(CMF・OMF)に向き、広い場所で走る判断が得意なら外(SB・WG)に向く。
- スピードと持久力。瞬発力があるならWG・SB、持久力があるならボックス・トゥ・ボックス型のMFが候補。
- ボールを持ちたいか、動いて受けたいか。長く持って仕掛けたいならWG・OMF、走ってスペースで受けたいならCF・ST。
- 攻撃と守備のどちらを好むか。守ることに達成感を感じるならDF・DMF、得点に喜びを感じるならFW。
- 複数ポジションを経験する。育成年代では1つに固定せず、いろいろな場所でプレーすると、それぞれの視点が身につき、最終的に選ぶポジションの理解も深まります。
最後は指導者と相談し、実際に試して見つけるのがいちばん確実です。いくつかの質問に答えて傾向を調べる「簡易ポジション適性診断」は、今後このページに追加する予定です。自分でプレーする準備として、足とグラウンドに合う靴の選び方はスパイクの選び方を参考にしてください。
よくある質問
一番大事なポジションは?
ありません。11人全員が攻撃・守備・切り替えの3局面で役割を持ち、どこか一つが欠けると試合は成り立ちません。ただしGKだけは規則上必ず1人必要で、手を使える唯一の選手という意味で特別です。
左利きはどこが向いている?
左サイドのSB・WBやCB(左CB)、左サイドのWGは左足のクロスやパスを生かしやすい場所です。一方、右サイドのWGに置いて利き足の左足でカットインさせる起用も一般的です。利き足は「向き不向き」ではなく「どう生かすか」の材料です。
小柄でもDFやFWはできる?
できます。予測・体の使い方・ジャンプのタイミング・スピードで補えます。低身長で活躍するCB・CF・GKはトップレベルにも多くいます。育成年代では体格の差が大きいので、今の身長だけで判断しないことが大切です。
ポジションはいつ決める?
育成年代(小学生〜中学生前半)は決めない方がよい、という考え方が一般的です。複数のポジションを経験すると、それぞれの視点と技術が身につきます。専門化は体格や特徴が固まってくる中学後半〜高校以降でも遅くありません。
一番運動量が多いポジションは?
一般的にはサイドバック・ウイングバックと、中盤で上下動を繰り返すボックス・トゥ・ボックス型のMFです。トップレベルの試合では1試合の走行距離が11〜13kmに達する選手もいます。ただしチームの戦い方によって変わります。
初心者に向いているポジションは?
決まった正解はありませんが、まずボールに触れる回数が多くプレーの全体像が見えやすい中盤(CMF・SH)や、役割が分かりやすいSBから始める人が多いです。育成年代では複数のポジションを経験することが推奨されます。
身長が低くてもGKやCBになれる?
なれます。GKは反応の速さ・ポジショニング・足元の技術、CBは予測・体の使い方・空中戦のタイミングで身長の差を補えます。実際に180cm前後で活躍したトップレベルのGK・CBは多くいます。
ウイングとサイドハーフは何が違う?
立ち位置の高さと役割の比重です。ウイング(WG)はFWの一員として高い位置で突破や得点を担当し、サイドハーフ(SH)はMFの一員として組み立てと守備の比重が高くなります。4-3-3や4-2-3-1のサイドはWG、4-4-2のサイドはSHと呼ぶのが一般的です。
ボランチとアンカーは何が違う?
ボランチは日本で使われる中盤の底の選手の総称で、人数を問いません。アンカーはその中でも1人で中盤の底を担当する選手を指します。つまり「1ボランチ=アンカー」と考えると分かりやすいです。
CFとSTは何が違う?
CF(センターフォワード)は最前線の中央という「位置」を表し、ST(ストライカー)は得点を最優先する「役割」を表す言葉です。重なることが多いものの、組み立て役のCFや、トップ下から得点を量産するストライカーもいるため、同じ意味ではありません。日本では2トップの後方の選手をSTと呼ぶこともあります。
右利きが左サイドでプレーする理由は?
利き足を内側に向けられるため、内側へ切り込んで(カットイン)そのままシュートを打てる、中央へ折り返しやすい、相手SBから見て動きが読みにくいといった利点があるためです。逆に利き足と同じサイドに置くと、縦への突破とクロスが得意になります。
ポジションは試合中に変更できる?
できます。GKの交代(GKと他の選手が入れ替わる場合は主審への通知が必要)を除き、選手の配置変更は自由で、監督が試合中にフォーメーションごと変えることもよくあります。
背番号でポジションは決まる?
決まりません。1〜11番に伝統的な意味は残っていますが、現在は大会規定の範囲で自由に付けられます。番号はあくまで目安で、実際の立ち位置と役割を見て判断します。
複数ポジションを担当する選手が増えた理由は?
攻撃時と守備時で形を変える「可変システム」が普及し、1人の選手が状況ごとに別の役割をこなす必要が出てきたためです。交代枠が5人に増えて試合中の配置変更が多くなったことや、育成年代で複数ポジションを経験させる指導が広がったことも背景にあります。
理解度チェック
Q1「4-3-3」の数字は何を表していますか?
- 背番号の並び
- GKを除く10人の基本配置
- 選手の能力の高さ
答えを見る
正解:GKを除く10人の基本配置
GKを除いた10人を後ろから数えた基本配置です。詳しくはフォーメーション入門で扱います。
Q2守備時にMFラインまで戻って相手SBを止めるのは、主にどのポジションの役割変化ですか?
- CB
- WG
- GK
答えを見る
正解:WG
ウイング(WG)が守備時に中盤の列へ下がり、サイドの守備を2枚にする動きです。
Q3ボランチとアンカーの関係で正しいものは?
- 同じ意味の別名
- アンカーは中盤の底を1人で担当する選手、ボランチは人数を問わない日本での総称
- ボランチはFWの一種
答えを見る
正解:アンカーは中盤の底を1人で担当する選手、ボランチは人数を問わない日本での総称
ボランチは日本で使われる中盤の底の総称で、1人で担当する場合をアンカーと呼びます。
関連ページ
出典・適用年度・最終確認日
- IFAB「Laws of the Game 2026/27」第3条(競技者の人数・GKの交代)https://www.theifab.com/laws-of-the-game-documents/
- 日本サッカー協会「サッカー競技規則 2026/27」https://www.jfa.jp/rule/
- 図版はすべて当サイト制作のイラスト(図:SOCCERPEDIA 編集部)
- ポジション名の由来(ボランチ=ポルトガル語 volante、リベロ=イタリア語 libero)は一般的な語源に基づく。文章は当サイトの書き下ろし
出所は媒体名・文書名・URLを文字列で示しています。